10月の最終週末にサマータイムが終わり、時計の針が1時間戻された。おかげでますます日の暮れが早くなり、5時にはもう暗い。アパートの暖房も始まり、本格的な冬の訪れだ。
長いコートやマフラーを首にぐるぐる巻いた人も増え、街はとっくに冬の様相だけれど、店先には、柿や栗、みかんなど、日本的な「秋の味覚」が並ぶ。柿はあまりポピュラーではないが、栗のほうは道端のあちこちに焼き栗屋が出現。冬のあいだ中、鉄板の上に行儀よく並べて栗をひっくり返す姿に出くわすことになる。
ざくろが山盛りに売られるようになったのはここ1,2年の流行だ。町なかのビュフェでも、絞りたてのフレッシュオレンジジュースと並んで、フレッシュざくろジュースを出す店が増えた。血のように赤いざくろジュースは、ちょっと渋いけれど、昨今の健康ブームの追い風に乗ってもてはやされている。