イスタンブールの5月は一年でもっともさわやかで気持ちのいい時期だ。天候が不安定で曇りの日はまだ肌寒く、ついついセーターを取り出したくなる。
そんな4月が終わり初夏の到来とともに、水に浸かったアーティチョークがスーパーの棚に登場し始めた。アーティチョークは空気に触れると黒ずんでくるので、水やレモン水に漬けて店先に並べられる。道端でアーティチョークの葉を剥く商人の姿も見かける。
チェンゲルキョイきゅうりも出始めた。お値段はふつうのきゅうりに比べて高めだけれど、歯ごたえと新鮮さが好まれるようだ。
初夏を感じさせる果物、あお梅も出始めた。台車に載せて小さな袋に小分けして売っている。そういえばこのおじさん、このあいだまで焼き栗を売ってなかった?