パストゥルマPastırma
チェメン(カミンと呼ばれる食物の種をつぶしたもの)、にんにく、塩、パプリカを混ぜ合わせたペースト状のものを牛肉の塊に塗り、天火で干すか燻製にして作る干し肉。
その歴史は大変古く、中央アジアを駆け巡っていた騎馬民族オウズが戦に赴くとき、この干し肉を馬の鞍につるして持参したという。アナトリア地方にはセルチュク朝時代にもたらされたのだとか。
現在はパストゥルマといえばカイセリが有名。香辛料の味が浸み込んだ独特の風味が食欲をそそる(ただし翌々日まで体臭に残るのが難…)。