7月になるとイスタンブールも本格的な夏を迎える。暑い日は30度を軽く越すし、風がないとかなり蒸し暑くなる。一方、風のある日は夕方からかなり涼しくなるので、薄手の上着やショールが手放せない。
学校は6月中旬に年度が修了する。9月中旬に始まる新年度までの丸々3ヶ月間は、宿題も補習もない夏休みを存分にエンジョイできるわけだ。学校の休みに合わせて、大人たちもそわそわとバカンスの準備に忙しい。人々が競うようにエーゲ海・地中海沿岸へ出掛けていくおかげで、イスタンブールの交通渋滞もほっと一息。金持ちのいなくなったイスタンブールも悪くない。
7月のフルーツはなんといっても「カウン・カルプズ」。すなわち、メロンとスイカの二大球形大型果物。いずれも甘く、どこへ行っても食後のフルーツはこの二つが定番だ。小ぶりな黄桃も濃いクリーム色が鮮やかだ。
野菜は、香草として使われるデレオトゥ(ディル)やにんにくが元気がよく、さまざまな料理に使って夏バテ防止に大活躍する。